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概要:米経済のソフトランディング(軟着陸)の偉業達成を目指す金融当局は、原油相場上昇という勝手知ったる「宿敵」に直面している。
金融当局は原油高のショックをやり過ごすだろうとモルガンS
消費者の懐具合に初期的緊張の兆し、原油高は新たな向かい風
ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏は「原油高は現時点で私が最も懸念するものだ。100ドルを上回れば、短期間であっても非常に大きな打撃となる」と指摘した。
パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局は19、20両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で金利据え置きを決めると広く予想されている。
高度に警戒
モルガン・スタンレーの米国担当チーフエコノミスト、エレン・ゼントナー氏らは13日の顧客向けリポートで原油高に関し、「金融当局はこのショックをやり過ごすだろう」とした上で、経済成長率が当局予想を上回っている状況で、支出の重しとなることは歓迎すべき展開とさえ見なされる可能性があると解説した。
米金融当局者は、ガソリン高がインフレ期待を押し上げて、一段と広範囲に及ぶ物価上昇につながる事態を高度に警戒するだろうが、これまでのところそうした状況は生じていない。ミシガン大学が15日に発表した9月の消費者調査(速報値)では、1年先のインフレ期待が2年強ぶりの低水準となった。
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ただ、FRBウオッチャーの一部は、インフレに対する原油高の影響が将来的にそれほど穏やかなものであるかどうか懐疑的だ。スティーフル・ファイナンシャルのチーフエコノミスト、リンゼー・ピエグザ氏は「エネルギーコストは金融当局が現時点で直面する大きな不確定要素の一つだ」とし、投資家が想定しているよりも積極的な行動を取るよう当局が迫られる可能性があるとの見方を示した。
一方、支出の一層大きなシェアを利払いが占めるようになり、消費者のバランスシートに初期的な緊張の兆しが見られる中で、原油高は経済成長に対する新たな向かい風となる。
サンフランシスコ連銀の調査担当者によれば、米家計部門が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期に蓄えた過剰貯蓄は恐らく7-9月(第3四半期)中に底を突く見通しであるほか、クレジットカードの延滞率はコロナ禍前の水準を大きく下回ってはいるものの上昇傾向にある。10月からの学生ローン返済再開も支出の重しとなりそうだ。
多くは原油高がどこまで進むかに左右される。バンク・オブ・アメリカ(BofA)の商品調査責任者、フランシスコ・ブランチ氏は12日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、原油相場がバレル当たり100ドルを突破すれば、需要に強く響く可能性を懸念してサウジはさらなる相場押し上げに慎重になるだろうと語った。
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