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概要:19日の米金融市場では米国債利回りが上昇。5年債利回りと10年債利回りはいずれも2007年以来の高水準に達した。予想を上回るカナダのインフレ率と原油価格の上昇が、インフレ圧力再燃への世界的な懸念を深めた。
市場は「タカ的据え置き」を予想、焦点はドットプロットにシフト
北海ブレント原油、一時バレル96ドルに接近もリスクオフで反落
10年債利回り
FOMCが20日に発表する政策決定は、金利据え置きが予想されている。しかし年末までに追加利上げが行われる確率は、市場で五分五分と織り込まれており、そうなればインフレとの闘いで2022年3月に始まった利上げは12回になる。
株式
米株式相場は小反落。FOMCによる政策発表を控えた市場は、インフレ抑制策として金利がより高く、より長期にわたって維持されると予想している。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4443.95 | -9.58 | -0.22% |
ダウ工業株30種平均 | 34517.73 | -106.57 | -0.31% |
ナスダック総合指数 | 13678.19 | -32.05 | -0.23% |
S&P500種株価指数は全ての主要グループが下落したが、アップルやメタ・プラットフォームズといった超大型株の一角が上昇し、指数自体はこの日の安値を離れた。食料品配達プラットフォームのインスタカートはこの日が取引初日。株価は新規株式公開(IPO)価格を一時43%上回った。ウォルト・ディズニーは下落。パーク・アンド・リゾート部門への投資をほぼ倍増させ、今後10年間で600億ドル(約8兆9000億円)を投じる計画を明らかにした。
米金利が今回据え置かれても、原油価格の上昇など供給面でのショックはインフレを押し上げながら経済成長を抑制し、FOMCの計算を狂わせる。エネルギーコストは過去に、米経済をリセッション(景気後退)に陥らせる役割を演じた。1970年代中期や80年代初期、90年代がその例だ。
オアンダの米州担当シニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「向こう2カ月程度に総合インフレ率がヒートアップするリスクが高まっており、それがFOMCの仕事を複雑にするだろう」と指摘。「強じんな労働市場にもかかわらず物価圧力が今後も緩和されると、政策当局者らは確信しているだろうか。コアインフレがなかなか下がらない状況が続くなら、『より高くより長期に』の金利体制は市場が織り込んでいるよりずっと長期化するだろう」と述べた。
市場は11月会合で政策金利が「ピーク」を打つ見通しをいったん織り込んだ後、トレーダーの賭けは12月会合にシフト。サスケハナ・ファイナンシャル・グループのストラテジスト、クリストファー・ジェイコブソン氏によれば、利上げ停止のより鮮明なサインをトレーダーはこれまで以上に確実視しているようだ。
出所:ブルームバーグ
投資家の関心は政策会合後に発表されるFOMCメンバーの金利予測分布図(ドットプロット)にも集中する。年末までにもう一度25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げが依然見込まれているのかどうか、そして来年はどれほどの緩和が予想されているかの2点が注目される。6月の時点では来年は合計1ポイントの利下げが予想されていた。
この日発表された8月の米住宅着工件数は、2020年6月以来の水準に減少し、住宅の値ごろ感低下を浮き彫りにした。
個別銘柄では、CBOEグローバル・マーケッツが上昇。エドワード・ティリー最高経営責任者(CEO)の辞任を発表したが、後任が指名されたことは株価にプラスと判断された。
アマゾン・ドット・コムは今年のホリデーシーズン向けに25万人を採用し、物流担当の平均時給を約20.50ドル(約3030円)に引き上げると明らかにした。労働力が不足する中、同社は人員の確保と維持に努めている。
外為
ドル指数は朝方の下げを埋める展開。20日のFOMCを含め一連の主要中央銀行による政策発表が待たれている。カナダの消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、インフレ再燃への懸念が世界的に広がった。カナダ・ドルは6週間ぶり高値。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1252.58 | -0.40 | -0.03% |
ドル/円 | ¥147.86 | ¥0.25 | 0.17% |
ユーロ/ドル | $1.0681 | -$0.0011 | -0.10% |
米東部時間 | 16時52分 |
ブルームバーグ・ドル指数は一時0.3%下落。過去1週間のレンジ内にとどまった。
シティー・インデックスのマーケットアナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は、ドットプロットが注目されていることについて「年内もう一度利上げがある可能性の高さを示唆するかもしれない。強い個人消費とインフレ期待の上昇で、ディスインフレの速度が落ちているためだ」と話す。「来年の金利予想中央値が、これまでの予想より少ない利下げを示唆する可能性もある。そうなればドル弱気筋は落胆しかねない」と述べた。
ニューヨーク原油先物が一時上昇した動きに伴い、資源国通貨が上昇。ドルは対カナダ・ドルで一時0.8%下げた後、下げ幅を縮小した。
ドルは対円で148円の抵抗線に接近したが届かず。トレーダーによると、オフショアの実需筋が円ロングを追加で建てている。一方でオプション取引からは、日本銀行の政策シフトはないとの見方から一部トレーダーがポジションを建てていることもうかがわれ、インプライドボラティリティーはさらに圧迫されている。
原油
ニューヨーク原油先物相場は4営業日ぶりに反落。北海ブレント先物は早い時間帯には騰勢を強めて一時は1バレル=96ドルに接近したが、その後は金融市場の幅広いリスクオフの動きに押された。
ただ供給懸念を背景に、シェブロンのマイケル・ワース最高経営責任者(CEO)のような業界の重鎮などからは原油相場のバレル100ドル復活を予想する声も相次いでいる。
BOKファイナンシャル・セキュリティーズのシニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏は、米原油先物のバレル95ドル付近が「新たな上値目標」だとリポートで指摘。「とはいえ、永遠に上昇し続ける市場はなく、こうした水準での原油先物はどんなネガティブなニュースにも非常に影響を受けやすく、それが『買われ過ぎ』からの大きな調整の引き金となり得る」と記した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は前営業日比28セント(0.3%)安の91.20ドルで終了。北海ブレント11月限は9セント下げて94.34ドル。
金
ニューヨーク金先物相場は小幅ながら4営業日続伸。FOMC政策発表を翌日に控え、金スポット価格は方向感に欠く動きとなった。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は30セント(0.1%未満)高の1オンス=1953.70ドルで引けた。
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