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クレディＳのＡＴ１債、法的請求権の価格上昇－和解期待で回収狙う
概要：スイスの銀行ＵＢＳグループによる救済合併の一環で全額減損となったクレディ・スイスのその他ティア１債（ＡＴ１債）を巡り、法的請求権の購入価格が上昇している。損失を負った投資家がスイス当局を相手取って起こしている訴訟が和解に至れば、幾分かの資金回収が見込めるとの読みが背景にある。
請求権の一部、額面１ドル当たり9.5セントに上昇－関係者
ＵＢＳによるＡＴ１債起債の可能性、和解への圧力強めるとの見方も
スイスの銀行ＵＢＳグループによる救済合併の一環で全額減損となったクレディ・スイスのその他ティア１債（ＡＴ１債）を巡り、法的請求権の購入価格が上昇している。損失を負った投資家がスイス当局を相手取って起こしている訴訟が和解に至れば、幾分かの資金回収が見込めるとの読みが背景にある。
キャンター・フィッツジェラルドのトレーディングデスクは、請求権の一部を額面１ドル当たり9.5セントで買い取ることを打診している。内情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。８月半ばの同３－４セントから上昇しているという。
訴訟の１件に関わるある人物は、原告の投資家は額面１ドル当たり約15セントでの和解を目指していると明らかにした。大口投資家グループが起こした訴訟に関与している別の人物によると、原告側はそれを大幅に上回る額での和解を目指している。
キャンターの広報担当は現時点でコメント要請に応じていない。ＵＢＳはコメントを控えた。
ＵＢＳがＡＴ１債の起債を計画しているとみられることも、当局に和解を迫る圧力になっているとの臆測が浮上している。だが、早期に決着する確証はない。
ＵＢＳがＡＴ１債起債を投資家に打診、クレディＳ救済後で初－報道
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