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概要:イエレン米財務長官は11月30日、米経済がソフトランディング(軟着陸)を達成する可能性が高いとの認識を明らかにした。失業率はこのところ上がっているが、急上昇は回避できると同長官はみている。
経済をリセッションに陥らせるほどの金融引き締め、現在は必要ない
イエレン氏はノースカロライナ州での講演後に記者団に語った
イエレン米財務長官は11月30日、米経済がソフトランディング(軟着陸)を達成する可能性が高いとの認識を明らかにした。失業率はこのところ上がっているが、急上昇は回避できると同長官はみている。
イエレン氏はノースカロライナ州での講演後に記者団に対し、「失業率がほぼ現在の水準かその近辺で安定し、われわれがソフトランディングを達成する可能性は極めて高い」と述べた。
米失業率は10月に3.9%と、4月の3.4%から上昇。30日に発表された新たなデータで米消費支出とインフレがここ数週間に鈍化したことが示され、労働市場の軟化が続いている新たな証拠となった。
イエレン氏はまた、米連邦準備制度によるインフレ抑制の取り組みについて、過去に物価上昇が制御できなくなった時のように厳しい措置が必要になるとは考えていないと示唆。
そうした過去のリセッション(景気後退)について、「当時の連邦準備制度は今と同じようにインフレ抑制に向けて政策を引き締めたが、結局は経済がリセッションに陥るほど引き締めざるを得なかった」と指摘。「インフレを抑え、インフレ期待が根付くのを防ぐためには必要だったのかもしれないが、現在はその必要がない」と語った。
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