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概要:1日の欧州債市場では、ドイツ2年債利回りが5月以来の低水準となった。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は、衝撃がない限り利上げは完了したと述べ、利下げ観測が強まった。
2023年12月2日 3:18 JST
1日の欧州債市場では、ドイツ2年債利回りが5月以来の低水準となった。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は、衝撃がない限り利上げは完了したと述べ、利下げ観測が強まった。
短期金融市場ではECBの利下げについて、2024年3月までに20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、4月までに39bp、同年末までで136bpと織り込まれている。先週時点ではそれぞれ2bp、14bp、82bpだった。
この利下げ見通しに従うと、ECBは4月から9月まで4回連続で0.25ポイントずつの利下げを実施し、12月に5回目の利下げが行われることになる。
ドイツ2年債利回りは15bp低下して2.67%となった。低下幅は7月18日以来の大きさ。
イタリア債はユーロ圏の他国の多くに対してアウトパフォーム。11月の同国製造業購買担当者指数(PMI)が予想外に低下したことが材料視された。ドイツ債に対するスプレッドは2019年7月以降で最長の7週連続で縮小した。
株式
欧州株は続伸。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による利下げ時期に関する発言を投資家が見極める中で、鉱業株を中心に買い優勢となった。
ストックス欧州600指数は1%上昇し、4カ月ぶりの高値で引けた。中国の11月の財新製造業PMI指数が予想外に上昇したことを受け、鉱業株が上げを主導。UBSが投資判断を引き上げたアングロ・アメリカン、アントファガスタなどが買われた。
ドイツのDAX指数は週間で1.1%高となり、史上最高値に迫った。
一方、 フランスの高級ブランドグループ、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは下落。モルガン・スタンレーは需要が後退するリスクがあるとして、投資判断を引き下げた。
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