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概要:ドイツのコメルツ銀行が複数の政府系ファンド(SWF)と接触している。事情に詳しい関係者が明らかにした。敵対的買収からの防衛策を強化しようと、アンカー投資家を模索しているという。
2023年12月2日 3:53 JST
クノッフCEO、最大9.9%株の買い手模索-アンカー投資家求める
コメルツ銀の筆頭株主はドイツ政府、来年2.7兆円の予算が不足
ドイツのコメルツ銀行が複数の政府系ファンド(SWF)と接触している。事情に詳しい関係者が明らかにした。敵対的買収からの防衛策を強化しようと、アンカー投資家を模索しているという。
関係者によると、コメルツ銀のマンフレッド・クノッフ最高経営責任者(CEO)がここ数週間にアジアや中東のSWFに対し、同行の最大9.9%株を取得することに関心があるか打診している。同行は新戦略を最近発表し、株価が上昇基調にあるため、投資家に声をかける好機だとみているという。
ドイツが財政危機の渦中にあり、政府が来年の予算で約170億ユーロ(約2兆7200億円)の不足を埋めようとしていることもコメルツ銀の動きの背景にある。ブルームバーグがまとめたデータによると、コメルツ銀の筆頭株主はドイツ政府で、保有比率は16%近くに上る。
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