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概要:スイスの医薬品メーカー、ロシュ・ホールディングは、米カーモット・セラピューティクスを最大31億ドル(約4500億円)で買収することで合意した。カーモットは製薬業界に旋風を巻き起こしている減量薬の新薬を開発している。
スイスの医薬品メーカー、ロシュ・ホールディングは、米カーモット・セラピューティクスを最大31億ドル(約4500億円)で買収することで合意した。カーモットは製薬業界に旋風を巻き起こしている減量薬の新薬を開発している。
ロシュはカーモットが開発中の肥満および糖尿病の候補薬3種を取得することになるが、これにより欧州でデンマークの製薬会社ノボ・ノルディスクと競合する可能性がある。ノボは肥満症治療薬「ウゴービ」の成功で、時価総額で欧州トップの企業の座にのし上がった。
ロシュの発表資料によれば、同社はまず27億ドルを支払い、あらかじめ設定した事業目標の達成次第で最大4億ドルを支払う計画だ。
ノボのウゴービだけでなく、イーライ・リリーも肥満症治療薬「ゼップバウンド」を手掛けている。両社の製品に、まだ開発初期段階にあるカーモットの候補薬はいずれ挑むことになりそうだ。アナリストの試算によれば、減量薬市場は2030年末までに1000億ドルに達する見通し。
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