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概要:今年の出遅れ銘柄の上昇は、来年に利下げが相次ぐ展開を期待して投資家が「全力買い」しているためだと、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、マイケル・ハートネット氏は主張した。
2023年12月15日 21:49 JST
株式ファンド、8週間での資金流入額は2022年3月以降で最大
マネー・マーケット・ファンドは8週間ぶりの流出
米国株は過去2カ月、金利のピークを巡る楽観的な見方から上昇してきた。連邦公開市場委員会(FOMC)は今週、24年に利下げを開始する用意があると示唆しセンチメントをさらに高揚させ、不採算のハイテク株や地方銀行など、今年前半に振るわなかった市場の一角が上昇に転じた。S&P500種株価指数は現在、史上最高値まであと2%を切っている。
S&P500種は今年23%上昇したが、ハートネット氏は株式に対して弱気な見方を崩していない。15日付のリポートでも慎重なトーンを維持し、MMFからの資金流出が続くとしても、それが自動的にリスク資産のさらなる上昇を意味するわけではないことを歴史が示していると警告した。
MMFの残高は今年25%増え5兆9000億ドルに達し、「最大の資金流入先」となったが、それでも過去4サイクルの年率平均33%増を下回っており「異常な高水準」ではないと同氏は記述した。
また、ソフトランディング期待がピークに達する24年前半は、引き続き債券とコモディティーが最良のヘッジ手段だとも指摘した。
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