米小型株「ゼロ・デー・オプション」取引拡大へ－Ｓ＆Ｐ500種並みに

ＣＢＯＥ、ラッセル2000指数に連動するゼロＤＴＥ期限に火、木追加

• 毎営業日提供されるＳ＆Ｐ500のゼロＤＴＥ、今年人気急上昇

米小型株の投資家は、24時間以内に期限が切れるゼロ・デー・オプション（ゼロＤＴＥ＝ゼロ・デー・トゥー・エクスピレーション）をより幅広く利用できるようになる。ゼロＤＴＥは今年最も注目を集め、最も大きな物議を醸したとも言えるオプション取引だ。

世界最大のオプション取引所ＣＢＯＥグローバル・マーケッツは来年１月８日からラッセル2000指数に連動するゼロＤＴＥの期限に火、木曜日を追加する。現在は月、水、金曜日だけだが、Ｓ＆Ｐ500種株価指数のゼロＤＴＥは毎営業日、取引可能だ。

ＣＢＯＥの執行副社長兼デリバティブ（金融派生商品）グローバル責任者キャサリン・クレイ氏によれば、今回の措置でオプショントレーダーは、他の指数で既に実践している日々の戦略を再現できるようになる。トレーダーは「Ｓ＆Ｐ500種でうまくいっていることが分かれば、ラッセル2000でも同じことをしたくなる」とインタビューで語った。

Ｓ＆Ｐ500種に連動するゼロＤＴＥ取引は今年、記録的な水準に達しており、ＣＢＯＥは成功をさらに積み上げたい考えだ。だが需要急増は議論も巻き起こした。市場のボラティリティーを高めるとの懸念が強まっており、一部のトレーダーは米国株が20日の取引終了間際に下げたのはゼロＤＴＥが要因だと指摘した。

ＣＢＯＥのプロダクトイノベーション責任者ロバート・ホッキング氏は、ゼロＤＴＥの取引高が増え始めた時は大きな懸念があったが、ＣＢＯＥは市場参加者の啓発に時間をかけ、「この金融商品がなぜ利用され、どのように活用されるのかについて伝えることに努めた」と説明した。

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