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概要:米消費者は2023年も財布の紐を緩め、コロナ禍の反動であるリベンジ旅行や、歌手テイラー・スウィフトのチケット、高級レストランでの食事で景気を盛り上げた。しかしその多くは借金で賄われた。
米消費者は2023年も財布の紐を緩め、コロナ禍の反動であるリベンジ旅行や、歌手テイラー・スウィフトのチケット、高級レストランでの食事で景気を盛り上げた。しかしその多くは借金で賄われた。
ニューヨーク連銀によれば、米消費者のクレジットカード残高は7-9月(第3四半期)だけで約480億ドル(約6兆8200億円)増え、合計額は1兆800億ドルに達した。しかもこれはホリデーシーズンのショッピング最盛期前の話だ。残高が膨らむのと同時に、カード金利も急上昇。平均年間利率(APR)は20%を上回り、過去最高を記録した。
サイバーマンデー売上高、過去最高の124億ドル-米消費の底堅さ鮮明
来年の利下げが視野に入る中、消費者動向が注視される。今年は株価が反発し、多くの米国人が賃金上昇の恩恵を受けるなど、経済の強さを示すデータは豊富にある。
その一方で米国人の推定40%が、請求書に応じるためにコロナ禍の貯蓄を使い果たしている。動画投稿サイト「TikTok(ティックトック)」では、学生ローンや自動車関連の支払い、住宅コストや食品価格の高騰などに苦しむ「静かなリセッション(景気後退)」の実例が大量に上がっている。多くの消費者が日々の出費をクレジットカードやその他の負債に頼るようになっていることを、専門家は懸念している。
「消費者は生活必需品の支払いをクレジットラインに頼るようになった。こうした支払いは手持ちの現金で支払うはずのものだ」とナショナル・ファウンデーション・フォー・クレジット・カウンセリングの広報担当者、ブルース・マクレイ氏は指摘する。「余裕がなくなってきている」と話した。
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