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英インフレ急減速、タカ派寄りの当局者もハト派的なシフト示唆
概要：イングランド銀行（英中央銀行）金融政策委員会（ＭＰＣ）メンバーのハスケル委員は、20日発表された英インフレ統計が予想以上の減速を示したことを受け、金利を「高水準で長期間」維持するというこれまでのスタンスを見直しつつあることを示唆した可能性がある。
広範囲に見受けられたサービスインフレの減速は重要－ハスケル氏
インフレ減速をノイズと見なすことはできないとの見方には「同感」
イングランド銀行（英中央銀行）金融政策委員会（ＭＰＣ）メンバーのハスケル委員は、20日発表された英インフレ統計が予想以上の減速を示したことを受け、金利を「高水準で長期間」維持するというこれまでのスタンスを見直しつつあることを示唆した可能性がある。
英国のインフレ率、11月は3.9％に鈍化－２年余りで最も低い水準 (1)
ＭＰＣメンバーの中でも特にタカ派寄りのハスケル氏は、Ｘ（旧ツイッター）への投稿で、最新のインフレ統計には「ニュース」があったと述べた。11月の英消費者物価指数（ＣＰＩ）は前年同月比3.9％上昇と、10月の4.6％上昇から大きく鈍化した。
ハスケル氏はサービスインフレの減速がそれまでの月と比べてより「広範囲に及ぶ」ように見受けられたことは重要だと指摘。英中銀はインフレ圧力が経済に定着しつつある兆候を探るため、サービス部門を注視している。
21日のＸへの投稿で同氏は「基調的なインフレ圧力を見極めるより有効な指標」として「不安定要因を除いたサービスインフレ 」を特に注意深く見ていると述べた。また、この指標がこれまで総じて変化していなかったことから、引き締め策を維持する必要があるというＭＰＣ内の支配的な見解は「正しかった」との考えを示した。
その上で同氏は、ＣＰＩ統計がインフレ圧力のより大幅な緩和を示しているとの見方を示唆。パンテオン・マクロエコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、サミュエル・トムズ氏がＸで、ＭＰＣは「11月のインフレ率低下をノイズと見なすことはできない」と投稿すると、ハスケル氏は「同感だ」と返した。
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