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概要:英国の経済見通しに明るさが差し込んできた。融資が持ち直しており、エコノミストらはより力強い成長と年内早期の利下げ開始を見込んでいる。
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2024年1月5日 2:45 JST
インフレ率の低下、「緩和を開始する十分な余地」与える-BE
1会合ごと0.25ポイントずつの利下げを予想-ゴールドマン
英国の経済見通しに明るさが差し込んできた。融資が持ち直しており、エコノミストらはより力強い成長と年内早期の利下げ開始を見込んでいる。
ゴールドマン・サックスとブルームバーグ・エコノミクス(BE)はいずれもイングランド銀行(英中央銀行)が5月に利下げを開始すると予想。英中銀が発表したデータによれば、住宅ローンの承認件数や消費者の借り入れは増加し、マネーサプライは減少のペースが緩やかになった。
英国の11月個人向け貸出動向・M4マネーサプライ:統計概要(表)
これはインフレ見通しの急速な改善を反映している。英インフレ率は1980年代初頭以来の高水準まで上昇した後で、現在は英中銀の目標である2%に向けて低下している。
BEのダン・ハンソン、アナ・アンドラーデ両氏は4日発表のリポートで、インフレ率の低下は英中銀に「緩和を開始する十分な余地」を与えると指摘した。
ゴールドマンは今年の英国内総生産(GDP)を0.6%増と予想。従来予想は0.5%増だった。同行エコノミストのジェームス・モバリー氏はリポートで、「われわれは英中銀が24年5月に利下げを開始し、その後は1会合ごと0.25ポイントのペースで利下げすると予想している」と続けた。
ハンソン、アンドラーデ両氏は英中銀が5月に初回の0.25ポイント利下げを実施し、年末までに政策金利を現在の5.25%から4%まで引き下げると予想。「エネルギー価格の下落に伴う実質所得の押し上げと金利低下によって、春から経済活動が活発化する可能性が高い」と述べた。
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