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概要:22日の米株式相場は反落。イエレン財務長官の議会証言を受けて銀行株が売られたほか、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言で年内の利下げ期待が後退した。KBW銀行株指数を構成する22銘柄は全て下落した。
22日の米株式相場は反落。イエレン財務長官の議会証言を受けて銀行株が売られたほか、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言で年内の利下げ期待が後退した。KBW銀行株指数を構成する22銘柄は全て下落した。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 3936.97 | -65.90 | -1.65% |
ダウ工業株30種平均 | 32030.11 | -530.49 | -1.63% |
ナスダック総合指数 | 11669.96 | -190.15 | -1.60% |
イエレン氏は米国の銀行システムを安定化させるために「全面的な」預金保険を提供することを規制当局が検討していることはないと述べた。これを受けて金融株が急落し、株価指数への重しになった。連邦公開市場委員会(FOMC)が予想通り0.25ポイントの利上げを決定した後、株式相場は当初上昇していた。FOMCは2023年末の金利予測も据え置いた。しかし、記者会見でパウエル氏がインフレ鈍化の兆しが見られるまで利上げを継続する用意があると語ったことで売りが強まった。
イエレン米財務長官、「全面的な」預金保険の提供検討せず-証言 (1)
FOMC、0.25ポイント利上げ-さらなる引き上げを示唆 (2)
インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「イエレン氏の発言が銀行株にマイナスの影響を及ぼしたのは明白だ。しかし同氏のコメントは、予想以上の利上げを含めインフレとの闘いで必要な行動を続けるとするパウエル議長の発言とほぼ同時だった。従って、これらを切り離すのは難しい」と述べた。
米国債
米国債利回りは低下。2年債利回りは一時25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて3.91%を付けた。
スワップ市場では5月に再度25bpの利上げが実施される確率は50%をやや上回るとの見方が織り込まれている。一方で、利下げ観測も強まっており、フェデラルファンド(FF)金利の実効レートは12月に4.18%近辺に低下すると示唆されている。
モルガン・スタンレーのマクロ戦略世界責任者、マシュー・ホーンバック氏は「市場が短期的にこうした利下げ期待を排除するとは見込んでいない。データがこの先悪化すれば、さらなる利下げを織り込む可能性も十分ある」と話した
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 3.65% | -7.8 | -2.09% |
米10年債利回り | 3.43% | -17.7 | -4.91% |
米2年債利回り | 3.94% | -23.0 | -5.51% |
米東部時間 | 16時56分 |
外為
外国為替市場ではドルが下げ幅を拡大。ドル指数は5週間ぶり安値を付けた。FOMCが予想通り0.25ポイントの利上げを実施した一方、引き締めサイクルの終了が近づきつつあると示唆したことが背景。
ドルは対円では一時1.1%安の1ドル=131円01銭を付けた。米国債利回りの低下につられる格好となった。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1234.21 | -6.76 | -0.54% |
ドル/円 | ¥131.49 | -¥1.02 | -0.77% |
ユーロ/ドル | $1.0859 | $0.91 | 0.85% |
米東部時間 | 16時56分 |
この他、英インフレが市場予想を上回る伸びとなり、利上げ観測が強まったことから、ポンドは上昇。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁のタカ派的な発言を受けて、ユーロも値上がりした。
英インフレ10%台のショック、市場は利上げ休止のシナリオ見限る
ラガルド総裁、ECBは「断固たる」政策-必要なら行動の用意 (1)
原油
ニューヨーク原油先物相場は続伸。1週間ぶりにバレル70ドルを上回って引けた。輸出のデータが強気な内容だったことや、FOMCでサプライズがなかったことなどが追い風となった。
米エネルギー情報局(EIA)によると、原油と石油製品の輸出は過去最高の日量1200万バレルに急増し、明るい需要見通しが示唆された。FOMCは2会合連続で0.25ポイントの利上げを実施した。
TDセキュリティーズのコモディティーストラテジスト、ダニエル・ガリ氏は「リスク資産は反射的に上昇方向の反応を示した。市場は引き締めサイクルの終了が近く、利下げが迫っているかもしれないと予想している」と述べた。
ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前日比1.23ドル(1.8%)高い1バレル=70.90ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は1.37ドル(1.8%)高の76.69ドル。
金
ニューヨーク金相場は上昇。パウエル議長の発言がハト派に転じたと捉えられた。同氏はFOMC当局者らが最近の銀行セクター混乱を理由に、利上げ休止を検討したと明らかにした。
TDセキュリティーズの商品戦略グローバル責任者、バート・メレク氏は、大半の市場参加者がこの日の米金融当局のコメントは「相対的に弱く」、声明は「前回と比べてハト派的」だったと見なしたと指摘。「インフレが引き続き下方向の軌道にあるならば、これはコモディティーにとって良いニュースだ」と述べた。
スポット価格はニューヨーク時間午後3時8分現在、1%高の1オンス=1958.90ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限はFOMC政策発表前に、0.4%高の1966.60ドルで終了した。
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