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概要:午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比94円97銭安の3万2605円97銭と反落した。日米の中銀会合や企業決算を見極めたいムードから小動きが続いた。
7月25日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比94円97銭安の3万2605円97銭と反落した。写真は都内で2018年2月撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 25日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比94円97銭安の3万2605円97銭と反落した。日米の中銀会合や企業決算を見極めたいムードから小動きが続いた。
日経平均は寄り付き後14円高に上値を伸ばしたが、短時間でマイナスに沈んだ。ただ、下落幅は約140円安にとどまり、マイナス圏での小動きが続いた。市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC、25─26日)や日銀の金融政策決定会合(27―28日)、本格化する企業決算を見極める必要があり、手掛けにくい」(国内証券のアナリスト)との声が聞かれた。
グロース株で軟調な銘柄が目立ち、日経平均の重しになった一方、バリュー株が物色されTOPIXは小幅ながらプラスだった。前場の中盤に始まった上海株や香港株がしっかりと推移したことは、投資家心理の支えになった。
市場では「春先からの上昇を経て需給調整が必要なタイミングで、日経平均は踊り場に入ってきている」(三菱UFJ国際投信の石金淳チーフストラテジスト)との見方がある。ただ、足元では「バリュー株が物色されており、弱いわけでもない。1年前に比べ資源価格が低下し、コスト削減効果が日本株の下支え要因になっている」(石金氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.08%高の2282.98ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆5967億5800万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や石油・石炭製品、非鉄金属など21業種で、値下がりは保険やその他製品、空運など12業種だった。
東京エレクトロンやファーストリテイリングの下落が日経平均の重しになった。ニデックは軟調。一方、三菱UFJ FGや三井物産はしっかり。ダイキン工業は堅調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1024銘柄(55%)、値下がりは729銘柄(39%)、変わらずは82銘柄(4%)だった。
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