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概要:向こう数カ月間のドル相場はそれほど強くないと予測されているが、円安は終わったわけではない。JPモルガン・チェースの佐々木融市場調査本部長がこう予想した。
円は2023年末までに1ドル=152円、来年は155円へ
YCC政策を放棄しても円の長期的見通しへの大きな助けにならない
佐々木融氏
Source: JPMorgan Chase & Co.
日銀にとって政策金利引き上げもインフレ押し下げも引き続き困難であることから円の弱さは続く可能性が高いと佐々木氏は述べた。同氏は4-6月(第2四半期)の円の対ドル相場について、ブルームバーグ調査の回答者中で最も正確な予想を示した。
円は今週、対ドルで10カ月ぶりの安値を付け、神田真人財務官は6日、円相場を注視しており不安定が動きが続くならば「あらゆる選択肢を排除せずに対応する」と発言した。
日本銀行に勤務し1990年代の為替介入に関わった佐々木氏は、「円は来年になっても最も弱い通貨であり続ける公算が大きい」と指摘。「この状況からどうやって抜け出せるのか分からない」とも述べた。
ブルームバーグのデータによれば、10-12月(第4四半期)についてのドル・円相場予想の中央値は1ドル=140円で、24年の中央値は129円と予想されている。佐々木氏が予測するドル・円の水準はこれより高い。同氏は対ドルなどでの円のショート継続を勧め、来年は複数の通貨が円に対してさらに高くなると予想している。
円は今年、主要10カ国(G10)通貨全てに対して下落。日銀がハト派の政策姿勢を維持する一方で他の中央銀行は利上げをしている。日本の政策金利は2016年からマイナス0.1%にとどまっているのに対し米国は現在5.5%だ。
佐々木氏は「日本のマイナス金利政策は相対的に深い状態が長期化すると思われる。日銀は経済への他の悪影響を考えずに金利を引き上げる必要があるのかもしれない。しかしそうすれば岸田政権の支持率に響くだろう。このため政治的に困難だ」と分析した。
佐々木氏によれば、日本の当局による為替介入は155円になるまでは起こらない見込み。相場は既に昨年の介入水準を超えていると同氏は指摘した。
佐々木氏は円買い介入について「限りある外貨準備を使うのだから当局は失敗できない。従ってそう頻繁に行うとは思えない」と語った。
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