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概要:米連邦準備制度理事会(FRB)当局者らは、経済に強い痛みを感じさせずにインフレを抑え込むことができると、楽観的な見方を強めている。
今月19-20日のFOMCで金利を据え置く準備を進めている
行き過ぎた利上げでソフトランディングのチャンス逃さないよう腐心
動画:ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁
パウエルFRB議長
Photographer: Al Drago/Bloomberg
元FRBシニアスタッフで、現在はデューク大学経済学教授のエレン・ミード氏は「ソフトランディングは本当に可能なのかもしれない」と話す。「これまでの仕事すべてを金融市場に台無しにされたくないから、興奮する気持ちを表に出したくないだろう」と述べた。
ディスインフレという偽りの夜明けに幾度かやけどを負った政策当局者らは、信用引き締め終了を早まって宣言してしまうことを警戒しており、しばらくの間は金利上昇へのバイアスを維持する可能性が高い。
FOMC、22年ぶり高水準に金利引き上げ-追加利上げの可能性残す (3)
既に景気抑制的な領域に入った金利をさらに引き上げる必要性をFOMCが確信するかどうかにおいて、これから出てくるデータが一層の重みを持つ。
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は7日、「われわれの政策は良い位置にあるが、引き続きデータ次第の姿勢が必要だろう」と語った。
NY連銀総裁、金融政策は良好な位置-データ次第の姿勢必要 (1)
ここ数週間の統計は、インフレ熱が収束しつつあることを再確認させるものだった。
折れ線グラフ:インフレ調整後個人消費、棒グラフ:PCE物価コア指数
出所:経済分析局
米PCEコア価格指数は小幅上昇、個人消費支出は予想上回る伸び (3)
8月の米雇用統計、18.7万人増-賃金鈍化、失業率3.8%に上昇 (3)
FRBの中でもタカ派に位置するウォラー理事は5日のCNBCとのインタビューで、「差し迫ってすぐに何かをする必要があると示すものは一切ない」と発言。「何もしないで、データを待つことが可能だ」と述べ、次回FOMCで金利据え置きを支持することを示唆した。
ウォラー氏やダラス連銀のローガン総裁のようなタカ派、およびボストン連銀のコリンズ総裁のような中道派は、年内利上げの可能性を維持している。
米ダラス連銀総裁、9月に1回見送り後に利上げ再開必要も (1)
ソフトランディングを成し遂げるには、労働市場と需要全体にさらなる減速を確認する必要があると、当局者らは述べている。
しかし個人消費や住宅投資など予想を上回る強さを示した一連の統計を受け、エコノミストらは四半期国内総生産(GDP)予測を引き上げてきた。
欧州と中国の経済失速は、ディスインフレという追い風を米金融政策に吹かせるかもしれない。中国の景気減速は「財のインフレ状況改善を確固たるものにしている」とJPモルガン・チェースのチーフエコノミスト、マイケル・フェローリ氏は述べた。
アトランタ連銀のGDPナウ
出所:アトランタ連銀
エコノミスト予想はまた、10ー12月(第4四半期)の米生産が一段階落ちる可能性を示唆。バークレイズのシニアエコノミスト、ジョナサン・ミラー氏は学生ローン返済の再開や、利上げの影響継続による信用収縮を指摘、年率0.5%成長という「劇的な減速」を予測している。しかし「GDP成長率の強さには、これまでに繰り返し驚かされている」と述べた。
これこそがFRBに突きつけられた課題だ。自分たちの予測に強い確信は持てず、インフレは依然高すぎるため追加利上げのカードは残しておく必要がある。これ以上経済を縛ると、「極めて珍しい」ソフトランディングを逃してしまう恐れがあるとミラー氏は述べた。
インフレとの闘いでは「過剰な金融引き締め」で経済をリセッションに直行させる傾向があると、ミラー氏は指摘する。これこそが、今回は犯すまいとFRB当局者らが決意している過ちだ。
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