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概要:8日の米金融市場では、ドルが上昇。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は週間ベースで8週連続高となり、2005年以来最長の連騰を記録した。米政策金利が高水準で維持されるとの見方が背景にある。
S&P500種は小幅ながら4日ぶり反発、アップル持ち直す
米短期債利回りは上昇し、逆イールドが拡大
8日の米金融市場では、ドルが上昇。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は週間ベースで8週連続高となり、2005年以来最長の連騰を記録した。米政策金利が高水準で維持されるとの見方が背景にある。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1258.47 | 0.62 | 0.05% |
ドル/円 | ¥147.78 | ¥0.48 | 0.33% |
ユーロ/ドル | $1.0700 | $0.0004 | 0.04% |
米東部時間 | 16時56分 |
米家計の純資産が4-6月(第2四半期)に増加し、過去最高水準となったことが示され、米国債利回りが上昇したこともドルへの追い風になった。対円では1ドル=147円台後半に戻した。投機的な買いにも支えられた。
米家計純資産、4-6月は過去最高水準-不動産・株式の値上がりで
止まらぬドル高、原油高騰がさらなる追い風に-ユーロと円が犠牲
こうした買いの動きから、ドルの相対力指数(RSI、期間14日)は70を上回った。これは多くのトレーダーが買われ過ぎとみる指標の一つとされる。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「ドルはかなり買われ過ぎ、選好され過ぎている」と指摘。「従って、下落の機は熟しつつある。ドルに対するセンチメントは極端な水準に達しており、少なくとも目先はドルをさらに押し上げる買い手が増える余地はない。短期のトレーダーはドルのロングポジションに慎重であるべきだ」と述べた。
ブラックロックのシニア投資ストラテジスト、ローラ・クーパー氏は「最近見られたドルの上昇は、われわれの予想を超えていた」とブルームバーグテレビジョンで指摘。「その持続可能性には疑問がある。連邦公開市場委員会(FOMC)が『タカ派的な据え置き』を示唆すると見込まれることが主な要因だ」と話した。
FHNファイナンシャルのウィル・コンペノーリ氏は、市場は来年4-6月(第2四半期)の米利下げ開始を見込んでいるが、足元の米金融当局者発言で示唆されているようにターミナルレートでの据え置きが長期化すれば、この先1年のドル高を支えるだろうと指摘。「反面、それは輸入物価の低下につながり、ディスインフレ圧力に寄与する」と付け加えた。
米国株
S&P500種株価指数は小幅ながら4営業日ぶり反発。エヌビディアやテスラが下げて、大型株の指数を圧迫したが、過去2日間に大きく売られて時価総額が1900億ドル(約28兆円)吹き飛んでいたアップルは持ち直した。アップルは来週、スマートフォン「iPhone15」と次世代スマートウオッチ「Apple Watch」などを発表する見通し。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4457.49 | 6.35 | 0.14% |
ダウ工業株30種平均 | 34576.59 | 75.86 | 0.22% |
ナスダック総合指数 | 13761.53 | 12.70 | 0.09% |
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは、より高い金利が長期化する恐れが強まっていることから米経済のソフトランディング(軟着陸)観測が後退し、今後2カ月の株安を招く可能性が高いと予想。
マイケル・ハートネット氏率いる同ストラテジストは、ハードランディングについてコンセンサスとなっている確率は「20%前後」だが、原油、ドル、債券利回りの高止まりと金融環境のタイト化が「9、10月のリスクとして残る」と分析した。
「より高くより長く」の金融政策、株式に打撃-BofAハートネット氏
米国債
米国債は高安まちまち。短期債利回りは上昇し、逆イールドが拡大した。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.33% | -0.8 | -0.18% |
米10年債利回り | 4.26% | 1.4 | 0.33% |
米2年債利回り | 4.99% | 4.2 | 0.84% |
米東部時間 | 16時56分 |
BofAの金利ストラテジストは、米10年債の戦術的なロング推奨を取りやめた。米景気の底堅さを背景に、同年債利回りは4.75%に上昇するリスクがあるとみている。
マーク・カバナ氏率いる同ストラテジストらは、10年債利回りは4%付近で今年を終えると引き続き想定しているが、その予想はリスクにさらされているとリポートに記した。
原油
ニューヨーク原油先物相場は2週連続で上昇。石油輸出国機構(OPEC)内外の主要産油国で構成する「OPECプラス」のリーダーであるサウジアラビアとロシアが供給削減を年内いっぱい延長すると発表したことが背景にある。
ブルームバーグが確認したデータなどによると、ロシアは西部主要港湾からのディーゼル油輸出を今月25%減らすとともに、製油所の定期メンテナンスのため国内向け供給確保を増やす計画だ。このニュースを受けて、ディーゼル油先物は原油を上回る大幅な上げとなった。
OPECプラスの供給削減を背景に、原油相場は第3四半期(7-9月)に入りプラスを維持している。だが、JPモルガン・チェースなど慎重な見方を崩さない銀行もある。需要が抑制されているため、原油相場が年内に1バレル=100ドルに到達する可能性は低いという。OPECプラスの減産延長が明らかになったことで、市場の焦点は中央銀行が今後どのようにインフレ退治を続けていくかに移りそうだ。
ダンスケ銀行の石油・商品分析責任者、ジェンス・ペダーセン氏は「ネガティブなリスク心理やドル高にもかかわらず、原油はじり高の展開が続いている」とし、「供給ひっ迫が引き続き市場の主要なテーマになるが、来週からは欧州中央銀行(ECB)と米連邦公開市場委員会(FOMC)がスポットライトを奪うだろう」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比64セント(0.7%)高の1バレル=87.51ドルで終了。週間では2.3%上昇した。北海ブレント11月限は前日比73セント(0.8%)高の90.65ドル。
金
金相場は週間ベースでマイナスとなった。このところの堅調な米経済指標を受けて米金融当局が高金利を維持するとの観測が強まり、利子を生まない金の妙味が薄れた。
8日はほぼ変わらず。ドル高の勢いがやや弱まったことが背景にある。だが、ドルは8週連続の上昇となる勢いで、ドル建てで取引される金の強い逆風となっている。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は20セント(0.1%未満)高の1オンス=1942.70ドルで終えた。週間では1.2%下落した。金スポットはニューヨーク時間午後2時41分時点でほぼ変わらずの1919.60ドル。
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