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概要:円安が輸出業者の利益を押し上げることへの過度な依存は望ましくない。日本株投資でトップの成績を上げているファンドの運用責任者がこう指摘した。
利益の持続可能性が危険にさらされる恐れーTロウのマックイーン氏
日本株になおポジティブ、さらなる上昇余地-インタビューで語る
104億ドル(約1兆5300億円)規模の同ファンドの地域別資産配分では日本が18%でトップ。資産50億ドル以上、日本株への投資配分10%の43本のファンドの中で、マックイーン氏のファンドはトップ級のパフォーマンスを上げている。これはブルームバーグがまとめたデータからの5年以上の実績に基づいている。
マックイーン氏(56)が同ファンドの運用責任者に就いたのは2019年。その投資アプローチをコントラリアン(逆張り)と表現している。
日本では多くの企業のバリュエーションが極めて魅力的になり「隠れた機会を提供してきた」とマックイーン氏は指摘。「過去3年間、比較的コントラリアンな株式ピッカーにとって良い時期だった」と語った。
日本株はなお魅力的で、さらなる上昇余地があるかもしれないとマックイーン氏はみる。日本株は今年これまでに27%上昇。バランスシートの強化やより効率的な資産活用などコーポレートガバナンス(企業統治)改革がさらなる上昇につながり得ると、ロンドン在勤の同氏は指摘した。
33年ぶりの高値を付けたことで日本株には当然ながら調整のリスクはある。日本のインフレ見通しが転換する中で、マックイーン氏自身も銘柄を正しく選ぶため慎重になっている。
「世界の他の国・地域では金利が上昇しているため、日本との間でギャップがやや広がっている」と同氏は指摘。現時点では「ポートフォリオの銘柄選択で、成功するのに同じ経済環境が必要な銘柄を抱え込まない」ことが重要だと述べた。
円は今年、対ドルで11%下げ、G10通貨でパフォーマンス最下位となっている。
主な保有銘柄
同ファンドの日本株保有で最も大きいのはトヨタ自動車。株価純資産倍率がコロナ禍の期間に付けた最低水準に近づいた第2四半期以降、さらに買い増した。トヨタ株は今年、約50%上昇して最高値を付けた。
「トヨタは保有資産が極めて豊富で、その価値の一部を実現するために何かをする可能性は高まった」とマックイーン氏は指摘。資産の再編成や販売の改善、技術投資の可能性などがプラス要因だと語った。
マツキヨココカラ&カンパニーなどの銘柄を選択したことも、ベンチマークを上回るパフォーマンスに寄与している。同氏は、より多くの観光客が日本を訪れることや業界再編もマツココ株への追い風になると予想している。同社株は年初から50%近く上げている。同ファンドは今年、花王株も買い始めた。同社がコストを価格に転嫁できるとみているからだ。
同ファンドは過去1年間でS&P500種株価指数を上回るリターンを上げている。好成績の理由として、マックイーン氏は銘柄選びでの規律、アイデア共有、日本語を話す調査アナリストと協力するボトムアップのアプローチを挙げた。
マックイーン氏はさらに、金利上昇による恩恵を受けるとの見方から三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)など銀行株を選好。三井不動産などの不動産株にも妙味があるとみる。インフレが加速すると不動産銘柄は通常下げるが、悪材料の多くはおそらく織り込み済みで、「行き過ぎ」の可能性もあると指摘した。また、特に中国から日本を訪れる客が増えると見込まれるため、観光関連銘柄に回復余地があるとも指摘した。
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