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ＥＣＢの金利、ピーク宣言は時期尚早－ナーゲル独連銀総裁
概要：欧州中央銀行（ＥＣＢ）政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁は、当局が依然として頑強なインフレに直面しているため、金利がピークに達したかどうかを断定するのは時期尚早だと述べた。
インフレは緩やかにしか鈍化しないとナーゲル氏
10月に追加利上げの可能性もとマクルーフ氏
欧州中央銀行（ＥＣＢ）政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁は、当局が依然として頑強なインフレに直面しているため、金利がピークに達したかどうかを断定するのは時期尚早だと述べた。
ナーゲル氏は21日フランクフルトでの講演で、ＥＣＢの金利が「頭打ちとなったのかと言えば、まだ明確には予測できない。インフレ率はまだ高過ぎるし、予測は目標である２％への緩慢な低下しか示していない」と指摘した。
金利は「十分に高い水準」に「十分に長い期間」とどまるだろう、それが具体的に何を意味するかはデータ次第だと付け加えた。
インフレ率ができるだけ早くＥＣＢ目標に戻ることがゴールであることは明らかであり、中銀は金融政策が「後れを取る」ことを避けなければならないともナーゲル氏は述べた。
また、マクルーフ・アイルランド中銀総裁は21日に掲載されたアイリッシュ・インディペンデント紙とのインタビューで、10月にも追加利上げが実施される可能性はあると述べ、来年春の利下げ観測を否定した。
同氏は「次回の会合で利上げを見送るとは言っていない」と発言。一方でインフレ率がＥＣＢ目標の２％を超えていても利上げをするとは限らないとし、「金利が現水準に長くとどまることも考えられる」と話した。
ＥＣＢは14日、10会合連続の利上げで中銀預金金利を過去最高の４％とした。エコノミストは少なくとも来年６月まで同水準で据え置かれると予想している。
「現時点での私の見解は、（利下げが）来年３月というのは早過ぎるというものであり、３月開始を前提に計画を立てるべきでないということだ」とマクルーフ氏は語った。
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