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概要:パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は20日、金融当局が利上げ終了に近づいているとの判断を明らかにした。ただ、当局者が発したメッセージは、米経済の底堅さを背景に金利をより高くより長く維持する必要があるという内容だった。
パウエル議長は記者会見で「注意深い」アプローチを重ねて強調
金融当局者が来年に予想する利下げ幅、従来見通しよりも圧縮
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は20日、金融当局が利上げ終了に近づいているとの判断を明らかにした。ただ、当局者が発したメッセージは、米経済の底堅さを背景に金利をより高くより長く維持する必要があるという内容だった。
金利据え置きを決めた連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の記者会見でパウエル議長は、当局として今や「注意深く進める」ことができるとの趣旨の発言を少なくとも12回繰り返した。
パウエルFRB議長
Source: Bloomberg
同日公表された最新の四半期経済予測では、FOMC参加者19人中12人が年内もう1回の追加利上げを引き続き予想していることが示された。投資家にとってさらに重要な情報は、力強い労働市場などを理由に当局者が2024年に予想する利下げ幅を従来見通しよりも圧縮した点だ。
このほか最新予測によれば、個人消費支出(PCE)価格指数の上昇率は24年に3%を割り込み、26年までに2%の当局目標に回帰すると見込まれている。換言すれば、3カ月前の前回予測時には、米経済のソフトランディング(軟着陸)の可能性は低めとみられていたのに対し、今では達成の可能性が高まっているとの見方を示唆するものだ。
ドイチェ・バンク・セキュリティーズの米国担当シニアエコノミスト、ブレット・ライアン氏は「基本的にソフトランディングのシナリオには一段と引き締め気味の政策が伴うと言っている部分が要点だ」と話した。
急ピッチで進められた利上げにもかかわらず、米経済はこれまでのところ底堅さを維持し、個人消費は力強さを保っている。雇用の伸びは鈍化しつつも労働市場は堅調だ。リセッション(景気後退)を招くことなくインフレ沈静化を目指す金融当局には良い兆候である一方、インフレ退治の闘いが長期化するとの懸念を生じさせるものでもある。
こうした状況は最新予測にも反映され、当局者が予想する来年末時点のフェデラルファンド(FF)金利は中央値で5.1%と、6月の前回予測の4.6%よりも高い数値となった。
パウエル議長は会見で、金融当局が高度の不確実性に直面している点を強調し、市場には相場押し上げにつながる理由を一切与えない決意である様子がうかがわれた。
一方、ガソリン価格の上昇や全米自動車労組(UAW)によるストライキ、連邦政府機関閉鎖の可能性など一連の経済的逆風を踏まえ、投資家の間には金融当局が年内に追加利上げを実際に行うか懐疑的な見方が根強い。先物市場が織り込む年内の追加的な引き締めの確率はほぼ五分五分だ。
ライトソンICAPのチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏は「10-12月(第4四半期)の失業率が当局者予想よりも高く、コアインフレ率は低くなる公算が非常に大きい。もう1回の利上げのリスクは極めて小さいだろう」との見通しを示した。
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