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アポロ、プライベート市場での融資向けに3700億円調達目指す
概要：米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントは、プライベート市場で大企業向けの直接融資に特化したファンドの設立に向けて約25億ドル（約3710億円）の資金調達を目指している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
ＡＯＰＩＩの融資、北米と西欧の大企業がターゲット
同業他社もプライベート市場での競争力高める動き
米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントは、プライベート市場で大企業向けの直接融資に特化したファンドの設立に向けて約25億ドル（約3710億円）の資金調達を目指している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
今回のファンドは昨年募集を終えて既に展開中の「アポロ・オリジネーション・パートナーシップ・ファンドＩ（ＡＯＰ）」の第２弾となり、今夏にマーケティングが開始されている。詳細は部外秘だとして匿名を条件に関係者が語った。アポロの担当者はコメントを控えた。
ブルームバーグテレビジョンで語るアポロ・グローバル・マネジメントのパートナー、ジョン・ジト氏
Source: Bloomberg
競争が一段と増しているコーポレート市場では、他の大手プライベートクレジット会社も資金力を強化している。昨年は金利の急上昇や投資家のリスク選好姿勢が弱まる中、公募債市場で支配的な地位にある銀行が企業の資金調達市場から手を引いたことで、プライベートクレジット会社の存在感が増している。
直近では、同業のオークツリー・キャピタル・マネジメントやＨＰＳインベストメント・パートナーズ、アレス・マネジメントも直接融資戦略の一環として大規模ファンドを立ち上げた。
アポロの直接融資における現在の運用資産は500億ドル。新規ファンドとなる「ＡＯＰＩＩ」のターゲットは先行ファンドと同様になる。昨年８月の発表資料によると、具体的には主に北米と西欧でＥＢＩＴＤＡ（利払い・税金・減価償却・償却控除前利益）が１億ドルを超える大企業の借り手が対象となる。
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