最後の利上げか今月停止か、英中銀「際どい決定」に－きょう発表

年内あと１回の0.25ポイント利上げを投資家は完全に織り込む

• インフレ率の低下で利上げが今回決定されるかどうか疑念が生じた

イングランド銀行（英中央銀行）は、これまで14会合連続で押し進めてきた利上げを停止するかどうか、金融政策委員会（ＭＰＣ）の政策決定を21日に公表する。投資家と一部のエコノミストは追加の引き締めに懐疑的だ。

現行5.25％の政策金利について、年内あと１回の0.25ポイント利上げを投資家は引き続き完全に織り込んでいる。

だが、20日発表された８月の英消費者物価指数（ＣＰＩ）上昇率が前年同月比6.7％と、予想に反し前月（6.8％）を下回り、過去１年半で最も低くなったことを受け、0.25ポイント利上げが今回決定されるかどうか疑念が生じた。

英中銀は2021年12月から金融引き締めを継続してきたが、市場は14会合連続の利上げが今回停止される50％の確率を想定する。ゴールドマン・サックスとノムラ・インターナショナルの著名エコノミストらは予測を修正し、英金利が既にピーク達した可能性が高いとした。

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UK Inflation and Rates Remain Higher Than Other Major Economies

Source: Bloomberg

利上げ停止なら、19、20日の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）会合でのフェデラルファンド（ＦＦ）金利誘導目標据え置きに続く決定になる。欧州中央銀行（ＥＣＢ）は14日に開いた政策委員会で10会合連続の引き締めを決めたが、金利がピークに達したという認識を同時に示唆し、「ハト派的利上げ」と受け止められた。

エコノミストらによると、英中銀はどちらかといえば後者になりそうだ。